男性更年期
更年期は女性だけでなく男性にもあります
・身体が疲れやすい
・気力がわかないことが多く、気分が落ち込む
・性欲や勃起力が低下してきた
・筋力が落ちてきた
・身体がほてる
などの症状がある方、男性更年期かもしれません。
簡単な検査(血液検査など)を受けてみませんか?
そして更年期を乗り越え、若返るために良い治療法(ホルモン補充、漢方、バイアグラなど)があります。
* NHKためしてガッテン(平成14年8月28日放送)でも当外来は紹介されました。
男性の更年期はなぜ起こるのでしょう?
女性は閉経後女性ホルモン(エストロジェン)が急激に低下しますが、男性でも男性ホルモン(テストステロン)が年齢とともに除々に低下します。
また50歳前後の時期は、いろいろなからだの働き(生理機能)の低下や仕事や家庭でのストレスも多い時期です。
このような条件が重なり心や身体にいろいろな症状が出るのです。
男性更年期の症状は?
精神症状
やる気が起きない、気力がわかない、集中力低下、記憶力低下、気分が落ち込む、何となく不安
身体症状(からだの調子)
疲れやすい、疲れがとれない、性欲や勃起力が低下してきた、筋力が落ちてきた、身体がほてる、汗がでる、手足がひえる、 頭痛、耳鳴り、肩・首がこる、手足が痺れる、違和感がある、関節の痛みなどです。
では、具体的にどのような治療法があるのでしょうか?
1.男性ホルモンの補充
男性更年期のもとになっている、ホルモンのバランスの崩れを整える方法です。男性ホルモンを注射などで補います。
男性ホルモンの補充は次のような効果があります
- 気分が前向きになる。
- 集中力、記憶力が増す。
- ほてりや冷えなどの症状が和らぐ。
- 性機能(勃起・性欲)が良くなる。
- 筋肉が増えて、体の脂肪がへる。
- 骨が強くなる。
- コレステロールが減る。
- 貧血がなおる。
2.漢方薬による治療
いろいろな症状(身体がほてる、汗がでる 手足がひえる、頭痛、耳鳴り、肩・首がこる、手足が痺れる、違和感がある、関節の痛み)を和らげます。
3.性機能・勃起機能に対する治療(バイアグラなど)
バイアグラにはこんな効果があります
- 安全な薬です。(医師の診察が必要です)
- 70-80%のかたに有効です。
- 性機能が改善すると、気持ちが明るくなります。
- ご夫婦の会話が増えます。
男性ホルモン補充の時の注意
前立腺がんや乳がん(男性)がある方は男性ホルモン補充はできません。前立腺肥大のある方も慎重に行わなければなりません。ですから治療前には充分な前立腺の検査(診察・血液検査・超音波検査など)が必要です。
男性更年期(性機能)外来
診断に必要なテストステロン(男性ホルモン)の測定は、午前中に行う事が理想的と考えられています。
■初診:
月曜から土曜の午前10時までに受診ください。受付にて男性更年期外来希望とお伝えください。血液検査及び問診票の記入を行います。
■2回目以降:
血液検査の結果がわかるためには1週間かかります。初診から1週間以降の木・金曜午後の専門外来へ受診ください。血液検査値によっては、再度検査を行う事もあります。
遠方の方、仕事などで午前の受診が難しい方
ホルモン検査(テストステロン、遊離テストステロン)をどちらかの病院で行い、その結果を木・金曜午後の専門外来へお持ちいただければ効率的に治療を開始できます。午前中の受診がどうしても難しい方は、初回より木・金曜午後の専門外来へ受診してください。